過去の記事

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2024年8月1日 真の平和を希求するクウェート
2024年5月1日 クウェートとの絆を結んだ三陸鉄道
2024年2月1日 過激イスラムと左派思想が煽る反ユダヤ主義
2023年10月18日 「ハマス」の大規模テロは、パレスチナのためにならない
2023年8月1日 英国のTPP加入承認とシックス・アイズ
2023年5月1日 サウジアラビア主導のアラブ諸国
2023年2月1日 平和国家の信頼を獲得した日本
2022年11月1日 平和を希求する湾岸諸国とイスラエル
2022年8月1日 日本を世界的平和国家として信認させた安倍晋三元首相
2022年5月1日 新時代の戦争―抑止力強化としてのデジタル戦略
2022年2月11日 日米同盟の深化と拡大こそ中国共産主義戦略克服の道
2021年11月11日 自由で開かれたインド太平洋構想とアフガン問題
2021年8月11日 中東平和と日本—湾岸戦争後30年の節目にあたって
2021年5月11日 世界的支持を拡げる‘自由で開かれたインド太平洋安保’
2021年2月11日 第二の原子力時代の門を開くトリウム熔融塩炉
2020年11月11日 ポンペオ演説の本気度その後
2020年8月11日 中東への本格的平和外交に船出すべき日本(下)
2020年5月11日 中東への本格的平和外交に船出すべき日本(中)
2020年3月11日 中東への本格的平和外交に船出すべき日本(上)
2019年11月11日 eスポーツ、国体で文化事業として開催:日本のeスポーツが新たな段階へ
2019年8月11日 原油価格をめぐる状況
2019年5月11日 エジプトで巻き起こった一夫多妻論議:タイエブ師=スンニ派最高権威“アズハル”のグランド・イマム発言
2019年2月11日 eスポーツ元年となった2018年
2018年11月11日 適温相場における世界経済と原油価格の動向 -リーマンショックから10年を振り返る-
2018年8月11日 2020年小学校プログラミング教育必修化へ本格発進
2018年5月11日 シシ大統領の過去4年間の成果と次期4年間の展望
2018年2月11日 中東で広がる“e-スポーツ”-2022年アジア競技大会から正式種目に決定
2017年8月11日 イスラム教の攻撃性とイマームの「反テロ宣言」
2017年5月11日 「イラク・シリアのイスラム国」(IS)壊滅へのカウントダウン
2017年2月11日 米トランプ政権の中東政策
2016年11月11日 湾岸戦争終結後25年―湾岸戦争が宗教戦争に転換しないため開かれた「イスラム教最高指導者会議」
2016年8月11日 サウジアラビア-エジプト間「紅海に架かる橋」建設計画発表
2016年5月11日 サミットで「IS壊滅」のためのより深化した国際連携を
2016年2月11日 サウジVSイラン、サウジを中心とするアラブ穏健派がイスラムを主導できるか、の正念場
2015年11月11日 アラブ合同軍、創設決定とその後
2015年8月11日 過激派組織「イスラム国」に対する国際的包囲網の成果と今後の課題
2015年5月11日 GCC DAYS IN JAPAN 東京開催2015年4月22日~24日概略報告
2015年2月11日 アラブの春の限界―エジプトとチュニジアのその後
2014年11月11日「イスラム国」の衝撃から3ヶ月―空爆と包囲網に舵を切った米戦略
2014年8月11日 ハマスの危険性を見抜いたエジプト・シシ政権の停戦調停に期待する
2014年5月11日 クウェート国の東日本大震災復興への熱い支援
2014年2月11日 エジプト民主化へのロードマップ
2013年11月11日「健康に生きる」それ自体が社会貢献の時代へ
2013年8月11日 クウェートの英雄サラ・アクバル女史来日講演
2013年5月11日 イラク戦争の功罪
2013年2月11日 安倍政権に最良の日本エネルギー政策を期待する

最近の投稿

使用済核燃料問題解決方法としてトリウム熔融塩炉に社会的スポットライトを!

8月18日、山口県熊毛郡上関の西町長は、町として使用済核燃料中間貯蔵施設の建設に向けた調査を受け入れる考えを表明した。原子力アレルギーが強い我が国にあって、町の財政事情や経済効果を考えた上での判断とはいえ勇断だと感じる。

核燃料サイクルが確立されていない今日、軽水炉型原子力発電で出る使用済核燃料は中間貯蔵する必要がある。「トイレの無いマンション」と揶揄されるように、使用済核燃料は溜まる一方である。プルトニウムとウランを混ぜてMOX燃料にし、プルサーマルで再利用が進んだとしても、原子力爆弾の材料となるプルトニウムを消滅できるわけではない。

最近、世界中で次世代革新炉と呼ばれる小型原子炉の開発が進んでいる。昨年、ビル・ゲーツが共同設立したテラパワー社が進める原子力プロジェクトに三菱重工業と日本原子力研究機構が参画したことはニュースにもなった。

次世代革新炉の一つに熔融塩炉がある。米国オークリッジでは実験用溶融炉が1965-69年まで順調に運転した実績を持っている技術である。熔融塩炉という液体燃料が原子炉の中を流れるので、爆発することは原理的に考えにくい構造になっている。ウランに替えてトリウムを使うトリウム熔融塩炉は、単にプルトニウムを消滅するだけでなく、軽水炉よりも安全で低コストな発電を可能にする。実現すれば中間貯蔵問題を解決でき、安価なエネルギーを大量に安定供給してくれるという代物である。

将来的に核融合が実用化されるとしても、それまでは、使用済核燃料問題を解決しながら、安全、低コスト、安定した電力供給できる小型原子力発電の可能性を持つトリウム熔融塩炉に、一日も早く社会のスポットライトが当たることを願っている。  (季刊サラームNo36 2021年2月春季「第二の原子力時代の門を開くトリウム熔融塩炉」参照)

  1. トルコの立ち位置 コメントを残す
  2. 脱石油政策の成功は中東平和に繋がる コメントを残す
  3. 中東情勢に新たな兆し コメントを残す
  4. 中東平和に寄与するトランプ政権となるよう期待 コメントを残す