日本とクウェートとの知られざる絆についての特集。クウェートからの義捐金による三陸鉄道の復旧と新車両の映像、50年前日本を訪問した青年をクウェートで現地TVで捜査し、発見、72歳。日本で接待した人は御年98歳、元気なおじいさん、そしてクウェートのレストランで働く日本人食料理人。いずれも興味あるユニークな内容でした。この番組をみた人はクウェート人の人間味を感じることができたのではなかろうか。
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サバーハクウェート首長GCC議長国としてイラン訪問
GCC(湾岸協力会議)は1981年5月、サウジ、クウェート、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、カタールの6カ国で設立された。イラン・イラク戦争勃発直後、ペルシャ湾の安全を懸念しての設立であった。当時湾岸諸国は、イランイスラム革命の湾岸諸国への革命輸出に脅威と懸念を抱いていた。一方「アラブは一つ、反米反イスラエル」を掲げナセル後の汎アラブ主義再興を目論むサダム・フセインは、湾岸諸国に要請されたかの大義を装いイランへの戦争を始めた。イラン・イラク8年戦争後、湾岸戦争、9,11、イラク戦争、アラブの春、イランの核疑惑、シリア内戦と続き、30余年が経過。
今回の会議が、「穏健スンニ派を代表するGCC国家群VSシーア派を代表する過激国家イランとの構図」での見方に修正が必要となる、建設的な話し合いがなされることを期待したい。
Salaam Quarterly Bulletin 2014年5月夏号が発行されました
読者の皆様、
東日本大震災の被災地の復興は、なかなかはかどらず、じれったい思いがします。当事者たちの心情と事情は、一般のニュースだけを情報源とする多くの日本人にとっては、察するに余りあることろです。
4月に南北の両リアス線が復活したことは、マスメディアでも取り上げられ、明るいニュースでした。その陰にクウェートの知られざる支援があったことは、もっと報じられるべきではなかったでしょうか?
さて、季刊サラームの夏号も充実した内容で、読み応えのある力作です。最初の記事は、上のメニューのHOMEからもお読みになれます。どうか、皆様のご感想やご意見をお聞かせいただければと思います。「コメントをどうぞ」と書かれた青い文字をクリックしてお寄せください。お待ちしております。(小田)
Salaam Quarterly Bulletin 2014年2月春号が発行されました
読者の皆様、
この冬は、記録破りの大雪ですね。生活に困難をきたされた方も多いことでしょう。心よりお見舞い申し上げます。インフルエンザも多少下火になってきたとは言え、お体の調子を崩されませんよう、くれぐれもお気をつけください。
ソチ・五輪も、日本代表の選手達が活躍していますね。ベテランからも若手からも、感動を与えられました。こちらは良い意味でどんどん記録を破ってほしいと思います。
さて、Salaam Quarterly Bulletin 2014年2月春号が発行されました。「エジプト民主化へのロードマップ」ほかの記事が掲載されています。どうぞご一読ください。
いつものように、ご感想やコメントをふるってお寄せくだされば、嬉しく思います。
シリア国民連合総会トーメ氏が首相に承認される
時事通信社は、本部をイスタンブールに置いたシリア反体制派組織「国民連合」アハマド・トーメ首相をインタビューした。トーメ氏は11月11日に国民連合総会で首相に承認されたばかり。トーメ氏は「自由、民主主義を実現し、国民に奉仕する政府でありたい」と語った。一方アサド政権に対しては「国際社会が行っているのは殺人犯の凶器(化学兵器)を廃棄するだけで、犯人をきちんと裁こうとしていない。これは評価できる話ではない」と語るとともに、アルカイダの伸張の理由については「国際社会の取り組みが不十分でシリア危機の解決が遅れたことにある」と指摘した。また、米露が目指すジュネーブでの和平会議については「解決の始まりであり期待している」と語った。(イスタンブール時事より)
シリアの化学兵器使用をめぐってオバマ政権は軍事介入を決断したものの
その実行に対しては議会決定に委ね、見合わせることとなりアメリカの外交失点となった。アサド政権の強行排除を期待していたサウジはアメリカの煮え切らないシリア対応と、最近のアメリカが、サウジを優先するこれまでの外交政策とは違ってきているとみて不満を強めている。
内戦状態に陥ったシリアにとってもっとも大事なことは言うまでもなくシリア国民による国民主権の確立による内政の安定だ。国連、欧米、ロシアは外国人武力勢力の排除の国際的枠組みを早急に提示して内戦終結に努力すべきだ。また、いたずらにスンニ、シーアの抗争に重点を置きイランとサウジの代理戦争と描くことは正しくない。
来年2014年1月22日に開催予定のシリア国際和平会議に「国民連合」は出席する意向を示している。
和平会議実現と一刻も早い泥沼化した内戦の終結が望まれる。