日本・クウェートを結ぶ懸け橋となる 

               English 

ようこそ!サラーム会ホームページへ ( ここは旧サイトです。新サイトは→こちら

●Kuwaitのゲーム市場レポート

 日本のサブカルチャーの主役であるゲーム市場は日本国内において成熟期を迎えております。ここ数年は景気の悪化も影響して苦戦を強いられています。 しかし日本の多様なゲームは世界に大きな影響を与えており、中東においても人気があります。おそらく殆どの日本人は中東のゲーム市場のこのような実際をご存じないでしょう。

  ゲームが中東でも人気がある理由は交換がえられています。寒い国の場合、冬は外に出ることができないから室内でできるゲームが盛んになります。同じ理由で、暑い国の場合は、夏は暑過ぎて外に出られないので室内ゲームで遊ぶ機会が増えるからです。従って暑過ぎる国と寒過ぎる国ではゲームが盛んになるというのです。

  中東では家庭ゲーム機やソフトの流通が良くないのでパソコンでできるオンラインゲームが主流です。日本で人気のある作品は、中東ではプロモーション無しで売れるのです。しかしその家庭用ゲーム機は欧米を通し仕入れているケースがほとんどです。
 中東のゲーム市場は世界でもっとも高い成長を遂げているマーケットのひとつです。中東はアラブ語22ヵ国で構成されています。中東4億人のうち7500万人がインターネット利用者で、携帯電話の販売台数は2010年7月〜9月だけで4000万台。そして驚いたことに25歳以下の人口が1億8000万人にも達するのです。つまり、中東は若者が多く、ゲーム市場の成長が大いに見込まれることをデータは示しています。更に、全世界のフェイスブック利用者の15%は中東の人で占められていることは驚きです。

  そんな中東のゲーム市場の規模は、ずばり10億ドル。プラットフォーム的には、モバイルやPCが圧倒的です。家庭用ゲーム機器は、海賊版の存在もあって低いのが現状ですが、プレイステーション3が50%以上のシェアを確保しています。プレイステーション3は最も普及しており、同じタイトルだとXbox 360との販売比率はプレイステーション3〜7に対し、Xbox 360は1程度なのです。オンラインであることは必須のようです。

 湾岸のクウェートには日本のゲームセ
ンターとほぼ同じものがショッピングモールの中にあり、アーケードゲームが若者に人気です。海外ではFPSというシューティングゲームが主流ですが、中東では、格闘技ゲームが人気です。例えばカプコンから出ている「ストリートファイター」は大変な人気で、クウェートの選手が日本や海外における様々な大会に出場しています。また、プロゲーマーの梅原大吾氏はアメリカでの大会にも出場するほど有名ですが、昨年、クウェートの大会にも招待されました。大会ではエキシビションマッチが行われ、梅原氏が現地の人と対戦しました。イベントは有料で入場料が15クウェート・ディナール(日本円で約4500円)だったにもかかわらず梅原氏の人気もあり100人を越える若者が集まったそうです。人口が300万人弱の国なので、それなりの集客力と考えられます。参加者の中には隣国ドバイからも来ていたそうです。梅原氏にとってクウェートは初めてで、印象強く感じたことは多かったようです。インタビューでは「主催者の家がお金持らしく、その方の家は今まで見たどこの家よりも大きかった」とか、服装についても「ターバンや白い衣装をいつも着なければいけないのかと思ったらそうでもなかった」とか、「クウェート料理がすごく美味しいからと勧められて食べてみたら不味くて、ショッピングモールで食べたイタリアンの方が絶品だった」などと応えています。「ゲーム好きの若者から熱烈な歓迎を受けてクウェートが好きになった」とも言っています。一昨年に引き続き去年も10月20・21日とスペシャルイベントが開催されました。

 しかし、中東諸国には課題も多く残されています。海賊版の存在もその一つですし、オンラインゲームが流行の兆しを見せている一方で、クレジットカードの普及率が低いこともネックです。また、多くの投資家が中東市場の潜在的チャンスに気づいていないことも挙げられます。さらには宗教や文化の違いがもたらすローカリゼーションの難しさ、例えばRPGなどは言語の問題が大きいです。
 
 日本のメジャーなゲーム会社はまだ中東にターゲットを当てていません。そして欧米から輸入されている事が多いため、ヨーロッパが中東至上を管轄している場合がほとんどです。最近日本国内には中東に気を配り始める動きがあります。UAE(ドバイ)を拠点にしようという動きのようです。しかしドバイは外国からの移住者が多いため(南アジア出身者が全人口の47.2パーセントを占める)他の中東諸国とは異なる市場となっています。したがってUAEは中東ゲーム市場の主要国となる可能性は低いと言えるのです。一方ゲーム人口の多い国はサウジアラビア、クウェート、およびエジプトです。日本のゲーム専門家もクウェート国内における日本ゲームに対するフィーバー振りは知られていないようです。そのような潜在力はクウェートを拠点にすることにより、隣国サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国、さらには他の中東諸国にそのフィーバーを波及する可能性を秘めているようです。

最新ニュース

2013/2/17 サラーム会ホームページを新装オープン 
2012/8/11 電子版Salaam Quarterly Bulletin2012 秋号発刊 
2012/5/11 電子版Salaam Quarterly Bulletin2012 夏号発刊 
2012/3/6 サラーム会ホームページ開設
2012/2/11 電子版Salaam Quarterly Bulletin2012春号発刊
 

メインコンテンツ

サラーム会とは
会長コラム 
事業内容
電子季刊誌
入会案内

ご案内

お問い合わせ
プライバシーポリシー

季刊誌 最新版

2012秋号


お薦めリンク

■準備中
■準備中
■準備中
■準備中

   

                                                                                         All right reserved NPO Salaam Association since2012